pediatric dentistry

小児歯科・マタニティ歯科

小児歯科で大事なこと

むし歯や歯を削る治療などを行うと、歯が本来の健康な状態から遠ざかってしまいます。また、自己流のケアのままでは、むし歯や歯周病を引き起こす原因や生活習慣を改善できず、「負の連鎖」という悪循環に陥ってしまいかねません。 当院では、お子様にもまだ幼い頃から歯科治療に取り組んでいただき、成長に合わせた治療や予防で、健やかな発育をサポートしております。

なぜ子どものころからむし歯予防をするのか

子どもの頃からしっかりと予防を行うことで、様々なメリットがあります。

  • 乳歯の時にむし歯の無い清潔な口腔環境を保つことで、永久歯がむし歯になる確率の低減に繋がります。
  • 乳歯のむし歯を防ぐことで、噛み合わせや歯並びの悪化が防げます。
  • むし歯予防の一環である「規則正しい食生活」を行うことで、口腔内だけではなく、心身の健康な発育にとてもいい影響を与えます。
  • 子どものうちから予防への意識や習慣を癖づけることで、日本人の成人に多い「歯周病」の予防にも非常に効果的です。
  • 子どものうちからの予防により、口腔内を清潔に保つための正しいケア方法の知識を身につけることができ、生涯健康な歯で過ごすことが出来ます。

妊娠中のお口のお悩みもご相談ください

妊娠中はホルモンバランスや体調の変化などにより、口腔ケアが難しく、むし歯や歯周病などが生じやすい時期です。特に妊娠中の歯周病は、歯周病菌の毒素が子宮の収縮を強めてしまい、早産・低体重児出産のリスクが高まります。お腹の赤ちゃんの健康や成長を守るためにも、妊娠中の口腔ケアが重要です。
当院では妊娠の段階に合わせた治療や口腔ケアを提供し、ご自宅でも無理なくセルフケアに取り組めるように、ブラッシング指導やフッ素塗布なども積極的に行っております。

妊娠中・お子様の年齢別の治療内容

妊娠中(-1歳)むし歯・歯周病予防と治療

当院では「マイナス1歳からの予防歯科プログラム」を推奨し、歯科としてできる妊娠から出産までのサポートを行っております。
妊娠中は唾液量の減少やつわりなどにより、十分な歯磨きが難しく、磨き残しが増えてむし歯や歯周病などのリスクが高まります。早い段階から口内環境を清潔に整え、予防を重視していただくことが、早産・低体重児出産の防止にもつながります。歯科での定期検診にも取り組みながら、生まれてくる赤ちゃんを迎え入れる準備をしましょう。

0~2歳むし歯チェックを中心に

生まれたばかりの赤ちゃんの口内には、むし歯菌が存在していません。ではなぜむし歯になるのか?その原因は、親御さんなどの周囲の大人が関係しています。口移しや食器の共有、キスなどのスキンシップで、大人のお口に潜んでいるむし歯が、赤ちゃんに移ってしまうのです。赤ちゃんへのむし歯菌の感染を防ぐには、親御さんが積極的になってむし歯予防に取り組むことが大切です。むし歯菌の感染時期が遅れれば、発症するリスクも軽減できます。

3~6歳歯科に慣れてもらうところからはじめましょう

乳歯をむし歯から守るためにも、定期的なフッ素塗布を行います。むし歯がある場合は治療が必要ですが、無理に治療を進めるのではなく、まずは治療器具や歯科医院の雰囲気に慣れてもらうトレーニングから始めます。
診療チェアーに座る・チェアーを倒して寝てみる・水や風をお口にかけてみるなどのステップを積み重ね、安心と信頼関係を作ってから治療を開始します。
また、ご両親を対象に、お子様の仕上げ磨きのアドバイスも可能です。特に奥歯は磨きにくいため、歯ブラシで歯と歯の間をしっかりと磨いたり、デンタルフロスを用いて細かい部分の汚れも残さないように心がけましょう。

6~11歳引き続きフッ素塗布、シーラントと歯磨き指導

6歳前後にかけて乳歯から永久歯への生え替わりが始まり、6歳臼歯と呼ばれる永久歯が奥歯に生えます。6歳臼歯はかみ合う面の溝が深く、溜まった汚れがむし歯の原因になるため、シーラントと呼ばれる処置で溝を埋めてあげます。また、生え替わり直後の永久歯は歯質が不安定なため、フッ素塗布で歯質の強化をめざします。
歯磨き指導などで、お子様も自分で磨くという意識が芽生えますが、仕上げ磨きも継続して行いましょう。歯並びやかみ合わせの状況によっては、小児矯正をご提案する場合もあります。

11~15歳引き続きフッ素塗布、シーラントと歯磨き指導

ほとんどの歯が永久歯に生え替わっています。この時期は勉強や部活動などが忙しく、歯磨きなどのケアが怠りがちになる傾向にあります。
毎日の歯磨きはもちろん、歯科医院での定期的なメインテナンスにも取り組み、健康な状態の維持をめざしましょう。

保護者の方へ

赤ちゃんのお口にむし歯菌を感染させないためには、ご両親のむし歯予防が大切です。早くから治療に取り組み、むし歯のない状態にしていただくと、お子様のむし歯リスクの軽減につながります。
また、砂糖の多い甘いお菓子やスポーツドリンクなどは、むし歯になりやすいお口の環境になります。間食の内容や回数を見直し、完食後は歯磨きをするなど、むし歯の予防を意識した生活習慣を心がけましょう。

当院で行う小児歯科治療

  • フッ素塗布

    食事などで口内は酸性に傾き、歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分が溶け出します。通常であれば再石灰化という機能が働き、唾液に含まれるミネラル成分が歯を修復してくれます。フッ素には歯質を強化する成分や再石灰化を促進する作用があり、むし歯に負けない強い歯を作る効果が期待できます。

  • シーラント

    シーラントとは、歯科用プラスチック樹脂のレジンで奥歯の溝を埋めてしまい、食べかすが溜まって細菌が繁殖するのを防ぎます。特に奥歯の溝は歯ブラシが届きにくく、磨き残しが増える可能性もあるため、シーラントのご利用がおすすめです。

  • ブラッシング指導

    むし歯予防には、毎日の歯磨きが重要です。しかし、正しく磨けていないと磨き残しが増え、むし歯のリスクが高まります。当院では正しい歯磨きの仕方をはじめ、歯ブラシや歯磨き粉の選び方、歯間ブラシやデンタルフロスなどの使い方に至るまで、ご自宅で充実したセルフケアを実践できるようにサポートしております。

  • 食事指導

    ヒアリングした内容をもとに、改善が必要な食事内容があれば適切にアドバイスいたします。甘すぎるお菓子や酸味が強い食品などは摂りすぎず、ダラダラと食べずに規則正しい食事習慣をめざしましょう。また、食後は必ず歯を磨き、清潔な口内環境の維持に努めましょう。

定期検診で健康な歯を守りましょう

お子様の乳歯のエナメル質は、永久歯に比べて非常に薄く、むし歯になりやすく進行も早いことが特徴です。「歯科医院で治療をしたから終わり」ではなく、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なメインテナンスに取り組みましょう。1か月~3か月ごとにご来院いただき、お口の清潔さを取り戻すクリーニングや成長に合わせた治療を行います。

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